今日は青空がきれいで、富士山も良く見えた。
そんな土曜日に自由民権カレッジのフィールドワークで近隣を散歩した。近隣といっても自転車で集合場所まで約30分。そこから約3時間の行程で、いささか草臥れたが一行は12ヵ所を歩き通した。
その中でも眼の保養になった写真を一枚。
高蔵寺の楓がみごとに黄色に…。
このお寺には北原白秋が昭和10年10月に訪れ、7つの歌を詠んでいる。
高蔵寺しづかやと散葉眺めゐて梢の柿のつやつやしいろ
柿もみじ幾葉ちりつぐしづかなる夕空ありて照る玉さはに
寺山や柿の落葉を踏み立つる音のみすなり背戸と思ふあたり
坊が妻莚ひろげて撰る柿の照る玉赤し庫裏の秋陽に
風凍みてさびゆく朱の山柿はみ寺の縁に端居して見む
あくまでも霜はいたりぬこの柿や果のつけぎはに黝きしみあり
庖丁に垂りつつ長き柿の皮ねもごろ妻が云ひてむきつつ
ここには柿の木が何10本もあったという。
妙福寺は明応2年の開山で、町田市では唯一の鐘楼門がある。
ここで妙なことに気が付いたのだが、参道と本堂がずれている=参道のやや正面に本堂がある=ので鐘楼門から見ると本堂が斜に構えているのだ。なぜか分かる人はいなかった。