2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

モンドラゴン大学

モンドラゴン大学は1997年に設立された若い大学だ。 その前身は、1942年に始まる技術学校、1966年に設立されたアレコープ=勤労学生協同組合、1974年に設立されたイケルラン=技術研究開発センター、サイロラン=企業設立支援教育機関(1984年)、ディアラ=デ…

モンドラゴンの役員教育

モンドラゴン協同組合における新任役員教育は、自己評価=自分の能力を知る=自分に欠けている能力を知ることから始まり、必要な知識と適応能力を強化することへと続けられる。 役員の責任能力には3つの分野がある。第1は協同組合として共通のビジョンを持…

モンドラゴン協同組合の社会委員会と情報公開

モンドラゴンには労働組合がない。それは法律で労働者協同組合はそう定められているからだ。。 原則として全員が参加する総会があって、給与などをみんな総会で決めるので労働組合機能が果たされている。 しかし労働問題は当然あるので、その代わり社会委員…

モンドラゴン協同組合の利益配分

モンドラゴンの協同組合においては、剰余金の再配分が次のような仕組みで行われている。 税引前の収益分配。 まず20%をグループ内へ上納する。そのお金は投資に使ったり、いろいろな穴埋めに使ったりする。 モンドラゴン・グループ全体に剰余金の10%を上納…

なでしこ!!

「なでしこ」が優勝した!早朝からTVに釘付けになった。おめでとう!!!。 今日一日は、薄曇でギラギラ太陽がなく台風による風があったので30℃少し超えたくらいで比較的過ごしやすかったので、久し振りに畑へ行き、枯れ草などに火をつけて火遊びをしてきた。 …

モンドラゴン協同組合は今2

モンドラゴンの工業協同組合。 ・ファゴールが最大のグループで、3,000人の労働者組合員が働いている。 ・オローナは業務用上昇機を製造している。280人働いている。 ・オルベアは300人の協同組合で、自転車を作っている。中国と米国にも工場があり、300人が…

モンドラゴン協同組合は今

モンドラゴン協同組合は今、120の協同組合があり、全体として四つの部門に分かれている。 第1は金融部門=労働金庫、それからラグン・アロ共済、ラグン・アロ保険など。 第2は小売部門で、農協とエロスキ=消費生協。 第3は工業グループで、7部門に分か…

モンドラゴン協同組合の原則

モンドラゴンの協同組合グループは、次のような10の原則に則って運営されている。 1.いろいろな意味で何の差別もなくてオープンで、政治的に中立である。 2.一人一票。 3.労働主権すなわち労働者が資本より優越する。 4.資本は道具であり、労働に従属するも…

モンドラゴンの4本柱と使命

モンドラゴンの協同組合は「社会保障」「教育」「リサーチ・開発」そして「金融」の4本の柱で支えられている。 モンドラゴンの使命は社会の中に富を作り出す。そのために企業的発展と雇用の創出をして社会の富を作り、社会に貢献する。 この使命の基になっているの…

モンドラゴンの発展を支えたもの2

Caja Laboralの設立・登記が終わって、アリスメンディ神父は一人の優秀な教え子を金庫の事務員として働くよう説得した。続いて5人の創業者の内4人を金庫の役員として迎えることに成功した。 金庫は最初は2店から出発して、現在ではスペイン全土に400店を…

モンドラゴンの発展を支えたもの1

モンドラゴン大学は1997年に設立された若い大学だが、その始まりは1943年の工業技術専門学校である。 1966年には、アリスメンディ神父のアイディアで、働きながら学ぶ勤労学生協同組合=ALECOPが設立された。 アレコープの組合員=専門学校の学生は、一日4時…

モンドラゴン協同組合の新たな歩み

「労働人民金庫」が1959年に設立されてから、モンドラゴンの協同組合は新たな歩みを進めるようになった。次々に協同組合が設立され、働く人は年々増え、1961年には395人を数えた。 そして業種別に、地域別にグループ化がなされ、組合相互の連帯がなされるよう…

いもほり

この陽気はひょっとすると梅雨明けしているのでは? 30度を超える暑さの中で、いもほりだ。私は30分と畑にはいられなくて、退散だ。涼しくなったら運ぶとしよう。 我が家の畑はまるでお花畑。

モンドラゴンが歩んできた道

モンドラゴン(バスク語でアラサテ)の5人の若い労働者が、ビットリアにあった電気・機械製造会社が倒産したのを知り、それを買い取ったのが1955年暮れのことで、翌年にモンドラゴン(バスク語でアラサテ)に引越したのが1956年11月12日で、この日が最初の労…

ボローニャの大実験

ボローニャについては「ボローニャの大実験」三推社、星野まりこ著を是非見ていただきたい。 サブタイトルは「都市を創る市民力」。井上ひさしさんが序文を書いている。