高松第三行政区ふるさと地域協議会

 高松第三行政区とは花巻市にある集落の名称だという。ここで「ふるさと地域協議会」が組織されたのは平成20年だった。
 戸数68戸、210人が住み、高齢化率40%の中山間地域だ。
 遠くに早池峰山が見える。

 そのコンセプトは「福祉」「農業」「交流」をキーワードに、安心して暮らせる、未来に希望の持てる地域をつくることだ。
 ここに「福祉」というテーマが置かれているのが他の地域にはない特徴だろう。

 地区内にはスーパーもコンビ二もないが、住民の自立と知恵で「農園」を運営して、農産物を近くの介護事業所へ提供している。
 「みなが主役、みんなで実践」がモットーだ。

 高齢者への「配食サービス」や地域出身者への宅配便も実施している。
  
 地元で採れる「ガミミズ」や「ナツハゼ」をゼリーなどに加工して、六次産業への取り組みも行っている。
 その一つが「風のがっこう」で紹介した「高松第三行政区」だ。高松地区のお米で醸造した辛口のお酒だ。
 このユニークなラベルは地元では全く不評で三月からは「高松のしずく」になるそうだ。
 ホームページもある。http://www.takamatsu-furusato.com/

 直ぐ近くには「宮沢賢治記念館」がある。
 事務局長の哲周さんの亡くなられたお父さんは、賢治先生の指導を直接受けたそうだ。
 その時の話。
 農民質問「……という雑草が生えて困っているんだけど、賢治先生、どうしたら良いのでしょう?」
 賢治先生「抜けばいい」
 これホントの話で、それ以外に方法はないよね。賢治先生、さすがだね。