河野直践との告別

 今日、河野直践君(職場の後輩なので)と告別して来た。
 自分の考えをはっきりさせて「反原発」を貫いてきた彼が7月発行の「水車むら通信」にこう書いている。

  「目を覆いたくなるような農林水産物放射能汚染の現実を前にして、地元産・国産を食べろと学生達に言うことは、私にはもはやできない。自分はいったい、何を講義したらいいのだろうか。…
 嘘やごまかしは、もうたくさんだ。原発とは想像を絶するほどの危険極まりないものである。処分方法すら存在し ない放射性廃棄物を大量に生み出す、巨大な害悪そのものである。政府や電力会社の原発宣伝は全くのデタラメであ って、エネルギー問題の解決や地球温暖化の防止に原発がそんなに役立つわけでもない。原子力産業の延命と軍事転 用のために、人類が原発と心中させられていいのか。とにかく一刻でも早く、こんなくだらない、馬鹿馬鹿しい、下 劣で最低最悪の原発なんてものは、全部やめてくれと私は大声で叫びたい。」

 彼のこの叫びを忘れないように、そして彼の姿を忘れないように遺影をここに飾っておかせてもらう。