文久2年

 英国公使館が長州の下級武士によって焼き討ちされたのが、文久2年12月のこと。
 下手人は高杉晋作、久坂玄端、伊藤俊輔、志道聞多(井上馨)、品川弥二郎など12人。
 集まった遊郭に丸めた火薬玉を忘れたまま出動。焼き討ちはうまくいったものの、忘れた火薬玉が気になって、遊郭に戻ってみると…。
 聞多の愛しいお里ちゃんがあの炭団のような火薬玉を火鉢にくべようとしている。聞多と伊藤はビックリ! お里ちゃんはニッコリ笑って「命懸けの仕事をするのに肝心の道具を忘れるようでは行く末が心配だわ。あの炭団は海に捨てました」と言ったそうだ。